季節と金利の関係性

週・月単位など、非常に短いサイクルの金利変動もあります。
このように、季節・時期的な要因に応じた資金の需要・供給を見ると、短期の金利変動がわかります。

短期的な金利変動を見る

前回は超長期・長期的な金利変動サイクルについて説明しました。
ところが、これよりも短いサイクルの金利変動もあります。
主な要因は、資金の需要と供給のバランスによるものです。
季節・時期などに応じて、資金に対する需要も変動します。

週単位で金利変動のサイクルを見る

まず、週単位で見てみましょう。
一般的に週末は休日であり、外出などによるお金の消費も多くなります。
そして、銀行口座からお金が引き出され、金融市場は資金が不足しがちです。
その反面、週明け頃になると、買い物やレジャーなど週末に使われたお金が、小売店経由で銀行に戻ってきます。
これにより、金融市場の資金量が増加し、余剰傾向になります。

つまり、週末は金利が上昇しやすく、週明けは金利が低下しやすくなります。

月単位で金利変動のサイクルを見る

月単位でも、複数の要因による金利変動を繰り返しています。

4月を例に挙げると、下旬はゴールデンウィークに突入し、レジャーを楽しむ人も増えます。
そのため、行楽資金の需要が高くなり、銀行預金を引き出す人も多くなります。
そうなると、金融市場は資金不足となり、金利上昇が起こりやすくなるのです。

6~7月や12月は、ボーナスが支給される事により、同じく銀行預金が引き出されます。
これも資金不足の要因となり、金利上昇を招きます。

反対に、5月上旬はゴールデンウィークで消費されたお金が、小売店などの売り上げを経由して銀行口座に入金されます。
これにより、再び資金が余剰状態となり、金利は低下します。

1月上旬も、年末に消費されたお金が銀行に入金されます。
そのため、資金が余剰状態となり、金利低下の要因となります。

短期金利は季節的な要因の影響を受けている

特に短期金利は、季節的な要因の影響を大きく受けています。

例を挙げると、行楽シーズンの4月・ボーナスシーズンの6月・7月・12月が近づくと、CD1ヶ月物金利などは上昇しやすくなります。
大規模な資金引き出しに備えたい銀行が、1ヶ月ほど前から少しずつ短期金融市場での資金調達を行う事が理由です。

ゴールデンウィークなどのイベント直前は、無担保コール翌日物金利なども上昇しやすくなります。
さらに、1ヶ月ごとに複数の財政的な要因による資金余剰・不足が生じます。

資金が不足して金利上昇を招く要因となるのは、申告所得税・源泉所得税・労働保険料の納付などが挙げられます。
逆に、資金が余剰状態となって金利低下を招く要因は、国債の償還・利払い・普通交付税交付金などがあります。

1ヶ月ごとの金利動向を見ると、毎月15日にかけて無担保コール翌日物金利が上昇傾向になっています。
銀行への準備預金積み立て最終日が、毎月15日に設定されているためです。

前回も説明したとおり、支払い準備のため、それぞれの銀行が日銀の当座預金に積み立てを行っています。
準備預金積み立ては、日常的に行われています。
積み立て最終日である15日が近くなると、それぞれの銀行は資金不足状況に応じて、短期金融市場での資金調達に積極的となります。

これらの要因で、毎月15日にかけて無担保コール翌日物金利が少しずつ上昇していくのです。

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